生徒はどうやったら成長するのか、教員を長くやっているとわかってきます
それは「言葉で表現できるか」です
人間は言葉で色んなことを認識しています
自分が怒っていることも「怒る」という言葉を知っているから、怒ることを認識できます
では、怒るという言葉を知らない生徒は、自分の状態の理解ができないのです
自分が怒っていると言葉になるということは、自分の状態が自分から言葉に分離できるということです
分離できると「怒っている自分」に対して考えることができます
問題生徒の多くは実はこの言語化ができないのです

ストレス源があると暴れる生徒がいます
非常に厄介な存在ですが、その生徒たちは「ストレス源が悪い」という認識はあり、そこで言葉が止まっているように思います
つまり、そこから引き起こされている「自分が暴れている」状況とか、「周囲が困る」という状況を言語化、認識できていないってことです
落ち着きのない生徒が授業中に他の生徒にちょっかいをかけるために奇声を上げることがよくあると思いますが、これも何が起きているのか言語化できないと思います
ですので、生徒指導をするときには、何をしたのか、それによって周囲がどのように思ったのか、何が引き起こされたのかを、その生徒に説明させる必要があります
そういった生徒たちは「知らん」「わからん」と答えるはずです
なぜなら、それを言語できないとか、そこまで考えが及んでいないからであり、その部分を考えることを拒否しているからです
なぜ拒否するのかというと、「自分のストレス源しか見えていない」からです
自分のストレス源があるからいけないわけで、それがなければ自分はこんなことをしていない、つまり、ストレス源がすべての元凶であり、私は悪くないとなります

教師は生徒指導のときには一方的に話をして、押しつけるように話をしてしまいますが、結局、それは生徒にスルーされているだけです
教師は生徒指導をして自分が話す美しい言葉によっているだけです
それをグッと我慢して、生徒に話をさせることがどうしても必要です
きちんと生徒が理解できているかどうかを確認するとともに、状況を説明する言葉を生徒に持たせるためです
生徒も悪いことがしたいわけではないし、よくわからないことに翻弄されているだけのことも多くあります
生徒は問題を起こしますが、そのときには学ぶ場にする必要があります
粘り強くこうした取り組みをするから生徒は成長していくのです


コメント